70年ほど使用した杉の床材

こちらの画像の床板は、全て同じ現場から持って帰ってきたものです。
剣道場の床板として使われていたのですが、改修の際に了解を得て資料として持ち帰りました。
フローリングの材質は、杉材になります。
しかし、どうして同じ現場な床板なのにこんなに色が異なるのでしょうか?
でも同じ現場の物なのです。
剣道場床 (2)

 

一番左側にある黒い床板は、持って帰ったそのままです。
剣道場床 (3)

 

真ん中の色が薄いのは、上の黒い板をただ単に濡れ雑巾で拭いただけのものです。
剣道場床 (4)

 

右側の板は、表面を少し削った物です。
剣道場床 (1)
削ったら明るい色が出てくるのは分かりますが、
雑巾掛けだけでこれだけ明るい色になるんですね。
たまに、「黒くてよく使いこまれている!」「黒い方が良いのだ!!」と聞くこともあるのですが、
日焼けによる黒さと、汚れが溜まったく黒さでは美しさが異なります。
ちなみに硬く絞った雑巾で拭いて取れるような黒さは汚れです。
日焼けは雑巾がけでは拭えません。
しっかりとお掃除をして汚れは除去するように心がけましょう!
泥みたいに汚れが落ちる事もあるようです。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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