木材の原料は何だと思いますか?

木材の原料は何だと思いますか?
なんだか子供にする質問みたいですがなかなか
上手く答えられない事が多いようです。
実は、私も上手く答えられない人の中にいました。
私は、誰かに教えてもらったのか?どこかで聞いたのか?は分りませんが、
樹木は、根っこから土中の栄養分をたくさん吸収して大きくなる。
と思っていました。

もちろん土中からも水と一緒に窒素・リン・カリなどの養分を吸収します。
そこで疑問がわいてきます。これらは全て無機物です。
木材の主成分であるセルロール・ヘミセルロース・リグニンは
全て炭素(C)を含んだ有機化合物です。
根から吸収する、水・窒素・リン・カリからはどうしても有機化合物はできません。
では、どこでどうやって炭素(C)を作るのでしょうか?
答えは、誰もがみんな一度は耳にしたことがある「光合成」によって作られます。
光合成とは、木や植物が大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収して
酸素(O2)を放出する事を指します。
木は、酸素(O2)を作ってくれてるのか!光合成バンザイです。(^^)v
と、ここまでは誰もが何となく知っている部分ですね。

吸収した二酸化炭素(CO2)から酸素(O2)が出ていったので炭素(C)は木に残ります。
木の原料である炭素(C)は光合成により溜め込んでいる訳ですね。
この炭素(C)が木材の原料となるわけです。
木は、大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収して酸素(O2)を放出します。
溜め込んだ炭素(O)は、燃やさない限りはずっと木の中に貯蔵しています。

また、計画的に伐採された木材をたくさん使って建てた住宅であれば、
その住宅部材である木材を燃やさない限りは
炭素(C)を長時間に渡って貯蔵している住宅という事になります。
この事が木材を使う大儀の一つでもあります。
可能な限り、計画的に植林伐採された木材を利用していただけるように
この大儀を広めていければと思います。

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執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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