オイル塗装の実験をしてみました

様々な自然素材系のオイルが販売されていますが、
どれがどれ位の効果が有るのか3つで比較して見ました。
上から順番にA社・B社・C社の商品としましょう。

いざ!実験開始。
まずは、メイプル材にそれぞれ2回塗をしました。
1回塗って拭取り乾燥し、翌日にもう一回塗って拭取り乾燥しました。
A社:シャバシャバしていてオイルの伸びが良かったです。松脂のような臭いです。
B社:粘度はありますが伸びはあります。臭いは植物油のにおいです。
C社:粘度があり少し塗りにくい。これは臭いです。

仕上がり感は
A社:結構薄い感じがしました。
B社:塗膜も厚くしっかりとしたオイル塗装といった感じで素晴らしい仕上りです。
C社:すこしマットな感じがします。
塗装の施工時は実際に塗る人の事を考えなければいけないし、
仕上がりは使う人のことを考えなければいけません。
この事はどのメーカーが何処に重きを置いているのかがなんとなく分りました。
どれとも同じ樹種で、仕上げも同じ物を使っていますが、
毛羽立ち間が出てきたものもありました。
樹種は同じでも木は異なりますので同一条件とはいえないのでしょう。
ここでは毛羽立ちは置いておきます。
上からA・B・Cとしましょう。
実験開始!スタート

 

 

 

 

 

 

いざ!左から醤油・牛乳・ラー油・マヨネーズです。
只今大人気のラー油さんに期待します!
いざ4種盛り

 

 

 

 

 

それぞれ弾いていますね。
A社
ラッペン4種盛り

 

 

 

 

 

B社
クノス4種盛り

 

 

 

 

 

C社
オスモ4種盛り

 

 

 

 

 

期待のラー油君は!
A社
ラッペンラー油

 

 

 

 

B社
クノスラー油

 

 

 

 

C社
オスモラー油1

 

 

 

 

 

うーむ…
弾いているのかなぁ…
実験結果
A・B・C社ともにラー油くんには強かったです。
それぞれ染みになったのは牛乳でした。
実験結果

 

 

 

 

 

 

油分より水分に気をつけなければいけないですね。
今回の実験では、
申し訳ないけどそれほど性能に差は感じられませんでした。
どうしても選ぶ場合は、実際に触った感じや
メーカーの企業姿勢で判断していけばとおもいます。
安全な物なのか、価格は適正のなか、成分がわかるのか
木にとって良い物か、住環境にとってよい物か?などなど…
いろいろありますが
どれとも正しい使い方さえ守れば普通に使えるオイルです。
触った感じはそれぞれ違いますので
好みにもよりますが私は断然Bが良かったです。
しかし、違う木だったらこれまた感触が違ってくると思います。
それぞれで調べていくしかないですね。
こりゃ相当、奥が深ーい世界ですね。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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