数年前、一般のご婦人にシルバーグレーに変色した桧材の価格を聞かれて、
「500円!!」って言ったらどえらい怒られたことがありました。
サイズは、1500×105×30mmの三面節無材でした。
こちらとしては、プレナー加工代だけ頂ければいいかなぁ位で言った価格でしたが
かなりご不満の様でご購入いただけませんでした。
もちろんプレナー加工をして綺麗にする旨は伝えたのですが、
私の伝え方がまずかったのでしょう。
画像は、ベイヒバの日焼けした部分と削れた部分の比較です。同じ1本の木です。
ぱっと見でシルバーグレーに見える木でも少し削れば綺麗な色が見えてきます。
木の保管方法は、天日に干したり、水に浮かべたり、地中に埋めたりと様々あります。
水に浮かべたり、地中に埋めたりすると木が腐るのでは?
他の生物と同じように木が腐るには4つの要素が必要です。
①酸素があること
②適当な水分があること
③適当な温度があること
④食物があること
この中の一つでも欠けていると木材の腐朽菌は生きてい事ができないので腐りません。
一見、雨ざらしで積み上げられていても、プカプカ海に浮いている木でも、
それは木を乾燥させているのかも知れません。
特に一般の方には、少しずつ分りやすいように説明しなくてはいけませんね。