日焼けしても

日焼けしても

 

 

 

 

 

 

 

数年前、一般のご婦人にシルバーグレーに変色した桧材の価格を聞かれて、
「500円!!」って言ったらどえらい怒られたことがありました。
サイズは、1500×105×30mmの三面節無材でした。
こちらとしては、プレナー加工代だけ頂ければいいかなぁ位で言った価格でしたが
かなりご不満の様でご購入いただけませんでした。
もちろんプレナー加工をして綺麗にする旨は伝えたのですが、
私の伝え方がまずかったのでしょう。
画像は、ベイヒバの日焼けした部分と削れた部分の比較です。同じ1本の木です。
ぱっと見でシルバーグレーに見える木でも少し削れば綺麗な色が見えてきます。
木の保管方法は、天日に干したり、水に浮かべたり、地中に埋めたりと様々あります。
水に浮かべたり、地中に埋めたりすると木が腐るのでは?
他の生物と同じように木が腐るには4つの要素が必要です。
①酸素があること
②適当な水分があること
③適当な温度があること
④食物があること
この中の一つでも欠けていると木材の腐朽菌は生きてい事ができないので腐りません。
一見、雨ざらしで積み上げられていても、プカプカ海に浮いている木でも、
それは木を乾燥させているのかも知れません。
特に一般の方には、少しずつ分りやすいように説明しなくてはいけませんね。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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