日本には色々と“旬”があります。

魚介類や果物・野菜などには「旬」と言われる最も味のよい出盛りの時期があります。
秋にはたくさんの旬が楽しめますが…
和歌山県田辺市の友人からダンボールが送られてきました。
ダンボールからは「カササササッ…カササササッ…」と音がしたりします。
伊勢海老

 

 

 

 

 

クール便ではないのでナマ物では無いはずです。
品名には「エビ」と書かれています???
中を開けてみると…
うーーわっっ(゚∇゚ ;)エッ!?
伊勢海老

 

 

 

 

 

なんとこりゃ伊勢エビが入っています。
なんでも伊勢海老漁の解禁日に一番大きい物を送ってくれました。
友人は漁師なのでたまにその時期の旬の魚を送ってくれます。
重量は約1.7kgです。なんとも表現しがたい大きさです。
どんな風に料理して食べるんでしょう^^;
食材の「旬」は皆さんご存知かと思いますが、
実は木材にも「切り旬」といわれる時期があるんですよ。
「切り旬」とは聞いてそのままですが木を伐採するのに最適な時期です。
昔から、秋の彼岸~春の彼岸までと言われています。
その中でも伐っちゃいけない日もあるのでご用心を…
簡単に言うと木が凍結から身を守る為に水を吐き出す時期が木を伐る旬と言う事です。
この「切り旬」に伐採する事で強度が高い本来の色・ツヤを持った木材になります。
旬に伐った木は良材が多いと言われますので、
どうしても林場は時期によって満タンになることもありますが、
春先にはすっからかんになる時期もあります。
材木屋が大きな敷地でないといけない理由はここにもあるんですね。
良材を求めるのならば、木の都合に合わせることが重要です。
全ての木が、木材の為だけに生えている訳ではありません。
もし、木の都合に合わせられないのであれば既製品の合板やビニール製品を
使うのも一つの手だとも思います。
しかし、耐久年数、子供達への伝心、風合、風格など価格には現せないような
場面で先々かなりの差が出てくるのは明確です。
なんといっても人間も自然の一部分です。
自然の恵みを分けて頂いていると言う事を決して忘れてはいけません。
自然の恵みを美味しく頂く事も、木を木材として使う事も、少しは自然に合わせる事、
つまりはある程度「旬」に合わせる事が必要なんですね。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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