無垢フローリングは床鳴りがすると聞きました

無垢フローリングは、床鳴りがすると聞きました。。。
季節によって収縮を繰り返す無垢フローリングは、多少の床鳴りが起こる事があります。
しかし、床鳴りのほとんどが下地の調整不備で起こると言われています。
戸建もマンションも見えない箇所だからといって下地の工事を怠ってはいけません。
簡単に言うと床は、地盤・基礎・土台・大引・根太(置き床)・捨て貼り合板・
フローリングなどの仕上げ材となっています。
この中で高さの調整ができる物とそうでない物があります。
それぞれにおいてそれなりに精度が求められますが、それぞれにしっかりと施工研修を
受けられた方とそうでない方では精度にバラつきが出るようです。

マンションにおける床鳴り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が今まで経験した中で一番多かった床鳴りは上記図が示す不陸調整不備が原因です。
RC面にしっかりとした不陸(凸凹)の調整を行わず、床が浮いた状態になります。
必ずと言っていいほどそれぞれが連結されているフローリングから音がします。
それもその筈、下地材のパーティクルボードや捨て貼り合板はそれぞれにクリアランス
をとって施工するのが通常です。
材同士が擦れることが無い為にほとんどの場合で床鳴りはしません。
私は、自分自身が巨漢な為にこの不陸調整の不備は歩けばほとんど分かります。
不陸調整不備な箇所ではきっちりとたわみます。(時々デブも有効利用できます)
たまに何が原因か分かっているにも拘らずフローリングに責任を擦り付けようとする
施工業者が居られますが、お施主様と3者で面談・説明すれば話は簡単に納まります。
この床鳴りはひどければ施工不備となりクレームです。
しかし、同じ施工業者に頼んでもうまく行かない場合があるようです。
施工業者選びも建築においては非常に重要な部分でもあります。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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