普通はね…掛け率販売なんだよ。

「普通は業者へも建材の利益はあるものなんですよ。」ご丁寧に説明してくれる。
この業界に何年居られるのかは分かりませんが…
元々は誰の家を建てているのかもう少し自覚してもらいたいものですね。


たった30年前はどうでしょう?
掛率販売と言われる販売方法は材木屋の主流ではありませんでした。
施主が材木屋に行って自分家の木材を自分で選び大工に施工を任せる。これ主流でした。
だから施主も見る目があった。真剣だったし言ってる事が正論だった。
小さい頃、なんでこんな農家のおっちゃんが家相や木材の事について知っているんだ?
と何度も思った事を思い出す。
家庭の躾や教育が学校勉強だけでなく生活中心に行われていたのでしょう。たぶん…
自分自身が生活するところだから真剣に考えるのは当然の事です。
施主以上に自分の家のことを考えてくれる人なんていないと思います。
今でも自分の目を信じて拘った商品を選ばれるお施主様は居られます。
お施主様は大切な時間を割いてかなり真剣に選らばれます。
そうして施主自ら選らばれた商品でも利益が取れないと嘆く。
経費が掛かるのならきっちり経費を挙げればいい事です。
施工費だけじゃないでしょう。
当然のことながら、荷受・荷揚げ・管理などたくさん経費は掛かります。
どうして建材メーカーや材木・建材屋さんが一度も会ったことがない
工務店の経費まで設定しないといけないのでしょう?
大体、工務店・ハウスメーカー・リフォーム会社の適正利益っていくらなのでしょう?
会社が違うのだからそれぞれ違って当然だとは思いますが…
どこまで楽チンな商売をしようとしているのでしょうね。
金額をはっきりと明記する事で不透明さが払拭され
信用をあげられている建築業者さんも居られます。
取扱う商品は自分の目で見て、自分で選んで、責任を持って販売する。
商品も見ずに品番や金額でしか判断できない。
こんな単純な事を怠っている建築業者はたくさんいます。
元々は誰の家を建てているのかもう少し自覚してもらいたいものですね。
三方よし … 売り手よし、買い手よし、世間よし
たとへ他国へ商内に参り候ても、この商内物、この国の人一切の人々、
心よく着申され候ようにと、自分の事に思わず、皆人よき様にと思い、
高利望み申さずとかく天道のめぐみ次第と、ただその行く先の人を大切におもふべく候、
それにては心安堵にて、身も息災、仏神の事、常々信心に致され候て、
その国々へ入る時に、右の通りに心ざしをおこし申さるべく候事、第一に候
この条文は以下のように読み解くことができる。
他国へ持下り商いに出かけた場合は、持参した商品に自信をもって、
その国のすべての人々に気持よく使ってもらうようにと心がけ、
その取引が人々の役に立つことをひたすら願い、損得はその結果次第であると思い定めて、
自分の利益だけを考えて一挙に高利を望むようなことをせず、
なによりも行商先の人々の立場を尊重することを第一に心がけるべきである。
欲心を抑え、心身ともに健康に恵まれるためには、日頃から神仏への信心を
厚くしておくことが大切である。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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