新木場付近では夕方からかなりの強風です。
雨も少し混じって寒いです。。。
東京湾沿いなので風が強くて当然だと思います。
当然?
なんとなく海が近いから風が強いとほとんどの人が知っています。
何故、海っぺりは風が強いのでしょう?
風をさえぎる物が無いからなのか?そもそも風は何故吹くのか?
その点については勉強不足です。勉強します。
ただ、なんとなく海っぺりは風が強いのを知っています。
日本人はこのなんとなく吹いている風を上手く利用してきたと言われています。
風を上手く使うべき時期はもちろん夏です。
うまく夏の時期に吹く風を見つけて、室内を通り抜ける風路を作れたら
暑さも少し和らげる事が可能です。
欄間などはその役割を果たしている物ですね。
私の考えでは、住宅はその土地の形に合わせて建てる物ではなく、
第一に、建築地の環境に合わせて建てる物だと思っています。
無理に土地に合わせて建てるとあまり自然の恩恵を受けることができません。
自然の恩恵とは日当たりや風通しの事を指します。
日当たりは太陽の動きなので調べやすいですし、考慮してもらい易いです。
風の向きはあまり気にされていない方も多いと思います。
建て替えなら今までの経験でどの時期にどの方向から風が吹くかはなんとなく分かるでしょう。
これが全く知らない土地だったらどうにかして調べなくてはいけません。
ご近所に長年住んでいるおじいちゃんやおばあちゃんに聞くのも良しです。
見当たらなければある程度、各地域の風向きが分かるHPがあります。
東京近辺だと、東京管区気象台のHPで大体の風向が確認できます。
この資料を参考にたてすべりだし窓などで風を捕まえ、家に風を送り込むことができます。
ちょうど帆船の帆の役割を果たしてくれます。
取り込んだ風は、欄間を通り家中を駆け抜けてくれるでしょう。
近年ではあまり重要視されていませんが、日本では古来から自然の恩恵を
たくさん取り込んだ家造りが受け継がれて来ています。
「自然素材」という言葉が良く聞かれますが、住宅にはまだまだ「自然」を取り込める
部分が多くあるようにも思います。
あまり高気密・高断熱化に進み過ぎるのもいかがなものかと思います。
なるべく壊す際には、土に戻るような材料を多用できればと思います。
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