五感の小宇宙

なごみ

 

 

 

 

愛媛のおばあちゃんから参考にと本が届いた。
茶のあるくらし「なごみ」2009年3月号
表紙には「茶事というもの 五感の小宇宙」とされている。
非常に興味深い表紙である。
早速、拝見です。
ほとんど趣味の世界です。

閑話休題
五感を通して、人は繋がる
そもそも五感とは
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚を合わせて、五感という。
人間には感覚が五つあり、この五感が感覚のすべてである。
どのような認知、認識も、この五感のどれかを経なければ伝わらない。
話し言葉は聴覚から入り、書き言葉は視覚から入る。

その後に言葉として認識対象となるのである。
茶碗を見る。
茶碗はまず視覚で見る。
茶碗を取り込む。
茶碗の釉肌や、重さ、手取りは触覚で認識する。
傾けて茶を喫する。
味覚と嗅覚に茶の味と香りが捉えられる。

茶碗の手取りが軽いか重いかは
このときの茶の味わいに微妙だが確かな影響を与える。
吸い口を指で拭うとき、
紬肌がとくに印象強く残り、
後味の一部となる。
茶の味わいが、茶液の味覚と嗅覚だけで成り立つのなら、
ホーロー食器で喫しても同じ味だということになろう。

フランス料理の味が、
食べ物の味覚と嗅覚と触覚(食感)だけで成り立つなら
プラスティックの食器、
怒声飛び交う室内で食しても同じ味だということになろう。
喫する物、食する物に応じた器や場所、静寂を選ぶのは、
人間の旧い既知の営みである。
茶事はその究極の姿である。

茶事をしばしば「御茶一服」という。茶事の中核は、濃茶である。
一碗の濃茶を喫する心境を作るために、
懐石を調え、
茶事という空間を調える。

露地・茶室の風情、床荘り、炭手前、懐石、中立などの周辺要素は、
その一期一会に向けて調和されるのである。

以上、一部抜粋です。
ただ単に仕事=労働などと安易に考えてはいけませんね。
仕事をすると言う事は…
何をするにしても全てに共通する大切な事があるような気がします。
それに気が付くには感覚を研ぎ澄まして
生活しなくてはいけないのでしょうね。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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