無垢フローリング施工時の養生について。必ず守るべきこと。

無垢フローリングの養生方法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無垢フローリングを施工するに当たっては色々と気をつけなければならない場面がございます。
養生もその内の1つではないでしょうか。
そもそも養生とは建築途中ですでに仕上がった部分や部材が傷んだり傷ついたり、汚れたりするのを防ぐ為、カバーやシート等を用いて保護することを言います。養生の際にとても良く使われるのが養生シール(緑・青・ピンク等)です。養生シールは養生シートを固定する物で粘着力も様々有ります。この養生テープは使用説明に「直接仕上げ床材には貼り付けないで下さい。」と明記されています。明記されているにも関わらず直接仕上げ面に貼られる職人さんが多く見られます。
その理由は…
“そんなに小さな字を誰が読むの?”
“直接貼り付けないんだったらどうやって使うの?”
“そんな方法じゃぁ時間がいくらあっても足りんわ!”
等々的外れなご意見がほとんどです。
もっとも以前は桧縁甲板などが良く使われていたので、直接無垢フローリングに養生テープを貼ってはいけない事を職人さんは知っていました。
現在、ほとんどの職人さんは合板フロアーを施工されることの方が多いのではないでしょうか。合板フロアーは表面の塗装がしっかりとしている為にそう簡単には剥がれません。うっかり合板フロアーと同じように養生テープを無垢フローリングに貼ると毛羽立ちが起きたり、塗装が剥げたり、跡が残ったりします。この毛羽立ちや塗装剥がれを商品品質が悪いだのなんだかんだで責任を擦り着けられる事もしばしば…(-_-;)
無垢フローリングの養生をされる際には画像の様に直接養生テープを貼らない様にして下さい。
面倒かもしれませんが、これも無垢フローリングの施工の一部分です。
施工は慣れた職人さんにお願い知るのが一番だと思います。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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