無垢フローリングのパテ補修ガイド【DIYで簡単にできる方法】
1. 無垢フローリングとは?
無垢フローリングは天然木から切り出した一枚板を使用した床材で、風合いや質感が魅力的です。しかし、長年の使用による「傷・割れ・へこみ(凹み)」が発生しやすく、適切な補修が必要となります。
無垢フローリングにおいては、床板表面と節の繊維が真逆な方向のため、乾燥時には必ず割れが発生します。そのため、割れた箇所には適切な木工パテ埋めが必要となります。
また、無垢材・木材は動きがあり、温度や湿度の変化に応じて膨張・収縮を繰り返します。このため、時間が経過するとフローリング(無垢材)の表面に細かな割れが生じるのは避けられません。特に冬場の乾燥期には木が収縮しやすく、割れがより顕著になります。この特性を理解し、定期的な補修とメンテナンスを行うことが重要です。
さらに、無垢フローリングは経年変色する特徴があります。しかし、補修に注入した木工パテは経年変色しにくいため、時間が経過すると補修部分が目立つ場合があります。補修後に色が合わない場合は、無垢材・木材用の着色剤を活用することでより自然な仕上がりにすることができます。
元々、無垢材である無垢フローリングには木工パテ埋め注入補修が施されている場合もあります。特に節あり材では、製品としてあらかじめ埋め補修(注入補修)が施されていることが多いため、新品の状態でも補修跡が見られることがあります。
【無垢フローリングパテ補修の事例】


















2. 無垢フローリングの補修が必要な理由
無垢フローリング(無垢材)の主なトラブル
- 節割れ:木の節が割れることで、見た目が悪くなり、ゴミが詰まりやすい。
- へこみ(凹み):家具の重さや衝撃による凹み(へこみ)。
- 傷:日常使用でできる小さな傷。
これらの問題を解決するためには、適切な木工パテ注入補修が有効です。
3. 無垢材における木工パテ補修の基本と選び方
補修木工パテの種類と特徴
木工パテの種類 | 特徴 |
---|---|
水性パテ | 乾燥が早く、扱いやすい |
油性パテ | 乾燥が遅めで強度がある |
エポキシパテ | 強度が高く、屋外でも使用可能 |
適切なパテを選ぶことで、補修の仕上がりが格段に向上します。
4. DIYでできる無垢材の木工パテ埋め注入補修の手順
必要な道具
- 補修用木工パテ
- ヘラ
- 紙やすり(サンドペーパー)(#240~#400)
- ウエス(布)
- 着色剤(必要に応じて)
補修手順
- 補修箇所の清掃
- ゴミやホコリを取り除き、補修箇所を乾燥させる。
- 木工パテを注入
- ヘラを使い、木工パテを凹み(へこみ)に注入する。
- 盛り出た過剰な木工パテを削ぎ落とす。
- 乾燥(2〜24時間)
- 木工パテの種類によって異なるため、説明書を確認。
- 仕上げ研磨
- 凹み(へこみ)箇所に紙やすり(サンドペーパー)をあて表面を滑らかにする。
紙やすり(サンドペーパー)は粗いものから#80→#120→#180位までの番手でやする
- 凹み(へこみ)箇所に紙やすり(サンドペーパー)をあて表面を滑らかにする。
- 着色・仕上げ
- 既存の無垢材フローリングと色を合わせる。
5. 補修後のメンテナンス方法
- 無垢材には定期的なワックスがけで保護。
- 湿度管理を行い、木材(無垢材)のひび割れを防ぐ。
- 重い家具の下にはフェルトを敷くことで傷防止。
6. よくある質問(Q&A)
Q1: 木工パテの色が床と合わない場合は? A: 木材用の着色剤を混ぜると自然な仕上がりになります。
Q2: どのくらいの頻度で補修すればいい? A: 使用状況によりますが、2〜3年に一度のパテ埋め注入補修がおすすめです。
Q3: DIYで難しい場合はどうすれば? A: プロに依頼すると、高品質な補修が可能です。
【まとめ】
無垢フローリング(無垢材)の補修は適切な無垢材用木工パテを選び、丁寧な作業を行うことで美しく仕上げることができます。木材の特性を理解し、適切な湿度管理を行うことで、割れの発生を最小限に抑えることができます。今回ご紹介した方法を参考に、自宅のフローリングを長く大切に使っていきましょう。
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