楢(ナラ)材と鉄くぎの相性が悪い? どのような釘で固定すればいいのでしょうか?

 

たまたまナラフローリングの施工に際して同じ質問が重なりました。

『ナラは、鉄くぎと相性が悪いと聞きましたが、
ナラフローリングどのような釘で固定すればいいのでしょうか?』

相性が悪いと言ってもどんなところで相性が悪いのか?
よくよく伺ってみると木材における鉄汚染の事を気にされている様でした。

某サイトでは以下の様に説明されています。
「ヨーロピアンオークの欠点として、乾燥に時間がかかる事や、乾燥の際に割れなどの狂いが生じる事も多く、さらに、鉄を腐蝕させる性質を持っているため、鉄の釘やネジを使う事が出来ません。湿気が多いところに使うと、鉄製の釘と共に、その周辺が変色してしまう恐れがあります。」

 

とはいえ、樽に使用されている楢材(ナラ)などは
かなりのテンションが掛かった状態で70年以上も使われてきたわけだし
強度的には問題は無いのではないかと思います。

以下はウイスキー樽に使われていたナラ材をフローリングに再加工した商品画像です。
確かに釘があったと思われる個所は黒く変色していますね。

 

 

 

気になるのなら採用を控えればよろしいかと思います。
ただ、世界中でフローリング材に一番多く使われている樹種はオーク材であることも間違いではございません。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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