Q:無垢フローリングは隙間ができますか?
無垢フローリングのご採用を検討いただく中で”無垢フローリングは隙間ができますよ”とは無垢フローリングの施工に慣れていないハウスメーカーや建築会社からよく聞くセリフです。
程度にもよると思いますが隙間ができると快適な生活が送れないのか?と思ってしまいます。
無垢フローリングに隙間ができたからと言って温かさや優しい足触りが失われるわけではない。
耐久性だって落ちるとは思えない。
合板フロアーは夏はペタペタ、冬はとっても冷たい足触りになります。
静電気によるフローリング表面へのホコリの吸着など
隙間はできにくいかもしれませんがお部屋の快適性が保てるのかというとそうは思いません。
お施主様が、住宅計画の何処に重きを置くかにもよると思いますが人間として”快適”に過ごせた方が住宅としては良いものになるのではと思います。
デザインで”快適”にもあるかもしれませんがなかなか少ないように思えます。
さて、無垢フローリングの隙間の話に戻ります。
おおよそのお施主様はご存知だと思うのですが、無垢フローリングは巾に対して収縮があります。
理解はいるもののどのくらい収縮があるのが気になる方は、以下のページをご参照ください。
無垢フローリングの収縮率について
無垢フローリングの収縮は、
巾方向の動きが長さ方向のおおよそ10倍だと言われています。
鉄道のレールや高速道路のつなぎ目とは逆方向ですね。
レールや道路のつなぎ目は、長い方向に隙間を設けます。
レールや道路が伸びた際、お互いにぶつかって不具合が出ないようにするためです。
無垢フローリングは、巾方向に収縮が出ますので巾方向に隙間(クリアランス)が無いとこんな風に盛り上がります。
おおよその原因は、無垢フローリングを施工する際に隙間(クリアランス)を設けずに施工し、梅雨時期から夏にかけて無垢フローリングが
空気中の水分を吸収し膨張し、力の逃げ場がなくなってボンドや釘も抜いて剥がして盛り上がってきます。
この現象は、“突き上げ”と言われています。

この突き上げ現象は、起こそうと思うと起こせる現象です。
※突き上げは、適切な施工によって防げる現象です。
では、どのようにして”突き上げ”を防ぐのか?
施工時に隣り合う無垢フローリング同士の間にスペーサーを挟みながら、わざと隙間を空けて施工します。

この隙間があるのと無いのとでは大違いです。
スペーサーを使用せずに施工される大工さんもいらっしゃいます。
大工さんが大丈夫だと言っているのであれば大丈夫なのでしょう…
たまに”大丈夫”から”品物が悪い”に変化する事もあるのですがくだらないので勘弁してほしいところです…
と、いう事で無垢フローリングは元々隙間を空けて施工するものなので隣り合うフローリング同士の隙間が気になる方にはお勧めできません。
木質系床材で行くと合板フロアーをお勧めいたします。
ほとんどのお施主様が同じことを考えると思いますがいかに安全で快適に過ごすにはどうすれば良いのか?
この考えを元に住宅資材もお選びいただければと思います。
まとめの目次
クリアランスとは?無垢材との関係
無垢フローリングは湿度変化で伸び縮みする“生きた木”。その収縮・膨張に備えて、
板同士や壁際に“余裕”を作るのが「クリアランス(隙間)」です。
これが無ければ湿気で盛り上がる「突き上げ」や、乾燥で“パキパキ割れる”などの
不具合が発生する恐れがあります。
どれくらいの隙間を空ければいい?推奨サイズ
- 壁際のクリアランス:5~7 mm
- 板同士のクリアランス:名刺1枚分(約0.2~0.3 mm)
季節別のクリアランス管理
冬〜春(乾燥期)は木が収縮しているため、広めの隙間を空けるのが基本。
夏〜梅雨(湿潤期)は木が膨張しているため、隙間を詰めて施工します。
ただし、施工前に無垢材を現場環境へ馴染ませておくことで、極端な調整をせずに済む場合もあります。
スペーサー・名刺など、クリアランス施工に使える道具
クリアランス確保には、0.2〜0.5 mm厚のスペーサーが便利です。
プラスチック製スペーサーなら繰り返し使え、作業効率アップにも繋がります。
ない場合は名刺でも代用可能ですが、抜くときに破れやすいため注意しましょう。
隙間不足で起こるトラブルと対処法
クリアランスを設けない場合、以下のようなトラブルが起こりやすくなります:
- フローリングの「突き上げ」や反り
- 乾燥による“割れ”や“すき間”
- 壁際に隙間が見えてしまう美観の問題
こうしたトラブルは、施工時の適切な隙間確保と、入居後の湿度管理によって未然に防ぐことが可能です。
Q:無垢フローリングに隙間を空けて施工するのはなぜですか?
無垢フローリングは「生きた木」であり、空気中の湿度変化に合わせて膨張と収縮を繰り返します。そのため、板同士を隙間なく詰めすぎて施工してしまうと、湿気の多い時期に膨張した際の逃げ場がなくなり、床が盛り上がる「突き上げ」現象が起きてしまいます。これを防ぎ、長く安全にお使いいただくために適切なクリアランス(隙間)が必要なのです。
Q:施工時に空ける隙間の目安はどのくらいですか?
基本的には、板同士の間に「名刺1枚分(約0.2〜0.3mm)」程度の隙間を確保するのが推奨されます。また、壁際については、より大きな動きに対応できるよう5〜7mm程度のクリアランスを設けるのが一般的です。このわずかな隙間が、無垢材の呼吸を助ける大切な役割を果たします。
Q:季節によって隙間の広さを変える必要はありますか?
はい、施工時の季節(湿度の状況)によって調整が必要です。木が収縮している乾燥期(冬〜春)には隙間を少し広めに設け、逆に木が膨張している湿潤期(夏〜梅雨)には隙間を詰めて施工するのが基本です。ただし、施工前に現場の環境に材を馴染ませておくことで、極端な調整をせずに済む場合もあります。
Q:隙間を空けるために、現場ではどのような道具を使いますか?
一定の隙間を均一に作るために、専用のプラスチック製スペーサー(厚み0.2〜0.5mm程度)を使用するのが効率的です。もし専用の道具がない場合は、名刺や薄いプラスチック板で代用することも可能ですが、抜き忘れや破損に注意して慎重に作業を行う必要があります。
Q:もし隙間を空けずに施工してトラブルが起きたらどうすればいいですか?
隙間不足で床が盛り上がる「突き上げ」が起きてしまった場合、放置すると釘が抜けたりボンドが剥がれたりする恐れがあります。軽微な場合は壁際の調整で解決することもありますが、ひどい盛り上がりの場合は専門業者による削り調整や、一部張り直しが必要になることもあります。異変を感じたら早めにご相談ください。
