桧(ヒノキ)のヤニ

桧のヤニに困って数十年…
桧のヤニに困っている人のほとんどが材木屋さんだと思う。
お施主さんには、あまりヤニが出て困ると言われたことが無い。
当社で扱う桧のほとんどがフローリングになる訳ですが、香りも良いし、価格的にもお勧めしやすいし、明るいし(^^♪
私も桧フローリングは好きな訳です。
しかーし・・・
とある時期が来るとヤニが出てきやすいのです(T_T)
そう。ご想像通りのペタペタしたあのヤニです。
現場に届ける際には、できるだけギリギリで仕上げをかけて出荷しますのであまり問題になる事は少ないのですが、、、
問題は材木屋での在庫です。
ダンボール梱包であろうがラッピング梱包であろうが桧フローリングを重ねて在庫していると以下の画像の通り…
桧のヤニ
ヤニが重なり合った別のフローリングに着いちゃうのです。
犯人の出所は、だいたいは重なっていた別のフローリングの節近辺から出たヤニが多いです。
全てが節の原因だとは言えませんが、節周りから出たヤニが原因の場合が多いのです(>_<)
桧のヤニ
そうしたら節の無いものは、ヤニが出にくいのかと言われるとそういう訳ではないと思うのです。
同じようにヤニは出ているのですが、節が少ない分、丸くてベッタリとは着かないので目立たないと言う事です。
フローリングの場合は、木の繊維は通常水平方向に並んでいます。
しかし、節の部分の繊維方向は垂直方向に並んでいます。
イメージでは、ストローが水平方向に並んでいるか、垂直に並んでいるか。
表面にシミでるストロー方向はどちらになるのか?垂直=節ですね。
桧の節有フローリングの在庫時は、特に気をつけなければいけません。
桧に限らずサワラや松もだいたい同じようなことが言えるのではないでしょうか。
ある時期になると”はぁ・・・”と毎年ため息の出る材木屋でした。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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