カバザクラってカバなの?さくらなの?結局のところ材木屋がバカです。

カバザクラってよく聞くけど、さくらなのか?カバなのか?
1年に数十回質問が有ります。
カバザクラって販売されているそのほとんどはカバです。
本当にさくらならさくらで売ります。
日本では、さくらと言うと聞こえがいいのでかばの木目がサクラに似ているだとか云々かんぬんでどこかの材木屋さんがカバザクラと言い出したんだと思います。
あーそーなんだぁ で終わっても良いのですが、少々怒っていることがありまして。。。
英語で言うと
カバ=バーチ
さくら=チェリー
ですね。
カバはカバノキ科
さくらはバラ科
フローリングとして使用したとすると
カバは黄色味が増します。
さくらは赤味が増します。
ここまでも、あぁそーですかぁなんですが。
海外では、バーチ(カバ)とチェリー(サクラ)は全く別物とされ価格も大きく異なります。
そりゃまぁ呼び名も違えば中身も違って当然なんですが。。。
もし、バーチが200,000円/立方でチェリーが500,000円/立方だったとします。
フローリングになった時に、
バーチ(カバ)が5,000円/㎡
チェリー(さくら)が12,500円/㎡
になるとします。
バーチ(カバ)とチェリー(サクラ)の価格差は7,500円/㎡
ここでカバサクラが登場するわけです。
バーチ(カバ)をカバサクラに改名。
ついでに価格も改訂してカバサクラ7,000円/㎡
カバサクラとチェリーの価格差は、5,500円/㎡
はい。 2,500円/㎡儲かった。
こんな感じでカバサクラが誕生したんだと思います。
でもね。
バーチ(カバ)は、何も悪いことはしていないのです。ややこしーくしているのは、日本の材木屋さんなんです。もう、いちいち説明して販売するのも嫌なくらいカバザクラで通っています。当たり前のようにカバサクラをサクラの様に口上垂れて販売する人もいます。本当のサクラだと思って購入した施主さんはどう思いますかね?誰かが得をしているから続くのでしょうが、もう少し考えて扱った方が良いと思います。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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