少しでも怪我が減ると強くなるのは当たり前

『肝心なときに怪我をしてしまった・・・』
長年、剣道の稽古をしていると試合や昇段審査の前に足を怪我をしてしまうこともあるとおもいます。
「やっちゃったなぁ」と凹んでしまいますが、その怪我の要因が少しは剣道場の床にあるかもしれません。
最近では、少し疑問に思っていただける剣道の指導者の方は増えてきていると思います。
しかし、剣道場の床に関する情報はとても少なく何が良くて何が悪いのか、どうずれば良くなるのか?
なかなか分かり難いですよね。

なかなか剣道場の新築や床リフォームに携わる機会なんてそうそう無いので知らなくて当たり前です。
もちろん要望はしっかりと伝えなくてはいけませんが、専門家のふりをした知ったかぶり剣道家が建築までしゃしゃり出てくるのが一番厄介といえるかもしれません。
当然、剣道と材木や建築は全く異なる業種です。
分からないものは分からないと素直に聞く姿勢も大切です。
自身で考えて理解してから取り掛かっていただければと思います。
「少しでも怪我が減ると強くなるのは当たり前」というタイトルですが、どんな武道やスポーツでも同じことが言えますよね。
健康管理ともいえるのかな?

1つ怪我の例を挙げてみますと剣道人でよく見かけるのは足裏の火傷です。
火傷による水ぶくれを何度も作って潰して硬くして強くするのも一つの手段かもしれません。でも、そもそも火傷をしなければ済む事ともいえます。火傷は、足裏と床面の極度の摩擦によって発生するものです。以下の画像のような道場床は全国的にも良く見られます。

この表面のテカッとしたものはウレタン塗装といって靴・シューズの滑り止めとして使用されています。
乾燥が甘い安価な木材をウレタンで固めるってのも少しありますが・・・
怪我の元1

摺り足が基本だといわれている剣道場の床にわざわざ滑り止めを施しているこの矛盾にどれだけの剣道指導者が気が付いているのでしょうか?

怪我の元2
滑らない道場床というか、滑り止めを施した道場床の上で摺り足の練習をするとどうなるか?
容易に想像できますね。無塗装の床にすれば火傷しないと言う訳ではございませんが、最低限の予防にはなるはずです。
せっかく貴重な時間を割いて稽古するのだったらなるべく安全な剣道場で稽古したいものです。
無垢の道場床は、価格が高い高いと思われがちです。
一度、お問合せいただければと思います。
そして、体育館仕様の床と価格差がどれ位あるのかを比べてご検討頂ければと思います。
価格は当然のことですが、健康管理やメンテナンスも含めて剣道場床をご検討いただければと思います。

 

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木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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