道場床の隙間

道場の床に付いて良くご質問いただくことで「隙間はできませんか?」「傷は付きませんか?」と良く尋ねられます。「無垢材でも集成材でも100%隙間はできますし傷も付きます。」と答えます。それが稽古するに当たって許容できる範囲かどうかではないでしょうか。
もし、隙間などを嫌ってウレタン塗装などでガチガチに表面を固めれば今度はアキレス腱断裂などの可能性が高くなってきます。

こちらの画像はとある道場の床面です。隙間も空いているし床板表面も反っています。
道場床2

更には樹種も違うものが使われているし節が有ったり無かったりと等級もバラバラです。板の幅もバラバラです。さすがに厚さは同じです。
道場床1

毎年5月には全国から集まった数百人の高段者が立ち会います。
しかし、この道場の床が悪いと聞いたことはほとんど無いですね。
この道場で立合う時は雰囲気に圧倒されて床のことなど気にならないのかも知れない。どうしてそんなに隙間や割れに拘るのかが不思議です。住宅でも同様に隙・割れ・曲がりなどが発生する無垢フローリングを合板フロアーメーカーがその様なことは起こりませんと言って宣伝します。その結果、石油由来のボンドやビニールクロスに囲まれた住空間となり住みにくさの要因となっています。

また、フロアーなら表面の塗装が剥がれてきて35年も経たないうちに使えなくなります。無垢フローリングや漆喰などの自然素材を多用した住宅は人間にとっても安全な住空間となり安心して毎日が過ごせます。無垢フローリングなら元々表面に剥がれて醜くなるものを塗らないので使用年数も長くなります。道場の床でも隙間や反りを嫌がるよりも剣士にとってもっと大切なことが有るという事を知っていただければと思います。

無垢フローリング専門店 [木魂] 25年間で5,000件以上の実績を持つ木材コンシェルジュが世界各地の原木から厳選した無垢フローリングをご提供いたします。
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木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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