台湾の武徳殿の補修工事における資料が手に入りました

台湾にある武徳殿の修復報告書が手に入りました。
『高雄市市定古蹟武德殿修復工程工作報告書』となっています。
内容はと言うと…
中国語で書かれているので全く分らん(T_T)
と思ったら何となく理解できますね。
実は、この文は中国語とも少し違うらしい(-_-;)
台湾武徳殿1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

床構造材はもちろんですが、それぞれの建具や瓦に至るまで様々な部材が細かなところまで調査されています。
これは床材の構造図です。スプリング仕様となっています。
台湾武徳殿2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

床材はと言うと『越檜』と書かれています。
『越檜』を調べると『ラオスヒノキ』になるそうです。
たぶん世界中で現存している武徳殿の床では最高級の床となるでしょう。
台湾武徳殿3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台湾としての歴史が薄い事があってなのでしょうか。
歴史的な建物等は、日本で言う指定文化財扱いの物が多いようです。
武徳殿に限っては日本でもここまで大切に扱われていないのが現実です。
日本のほとんどの武徳殿は、それほど保存状況も良くなく、中には解体待ちの物もいくつかあります。
日本でもできる限り歴史のある建物は保存したい物です。
こんなところでも国の勢いの差が出ているのでしょうか。
今一度、日本は地固めをしっかりとしなくてはいけない時期なのかもしれません。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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