株式会社五感(東京都江東区新木場1-6-13/代表取締役 前田英樹)は2010年11月より、木質炭素貯蔵表示推進委員会(CSIPC・Carbon Stock Indication Promotion Committee)を立ち上げました。これに伴い、木材の利用が地球環境保全に役立つ事を紹介する啓蒙サイト「炭素の蔵」http://tansokoteika.jp/ の運用を開始しました。
炭素の蔵・CSIPCのサイトとは…
当社では木材を住宅部材の一部として販売してきましたが、ここ数年で木材の価値が今までと違う場面でクローズアップされはじめました。木は光合成によって二酸化炭素(CO2)を吸収し酸素(O2)を排出する事は良く知られている事実ですが、炭素(C)についてはあまり注目されてきませんでした。木が炭素を固定すると、セルロースやリグニンとなって木の中に貯蔵されます。燃やしたり腐ったりしない限り、炭素(C)は木の中に貯蔵され続けます。この事から、木造住宅が多い日本において住宅が炭素の大きな貯蔵庫になっているともいえます。
今回、「炭素の蔵」では多様な樹種の木材においても、木材の大きさをインターネット上に入力していただくだけで、その木材がどれだけ炭素を固定し、またどのくらいの二酸化炭素量に値するのかを計算する事が可能となりました。登録された住宅の炭素量・二酸化炭素量は、各県別に貯蔵されていくイメージとなっております。登録された炭素量・二酸化炭素量によってサイト内の各都道府県の県木がどんどん成長していきます。登録する家については、何年前に建築された住宅でも登録が可能です。何十年もの間、住宅が炭素を溜め込んでいたと言う事実を知るきっかけとなれば幸いです。
一方でこのサイトは、これから木造住宅をご検討される一般の方や住宅業者、木材業者の方が施工例のデーターベースとしてもお使いいただけるようになっております。様々な木材をキーワードで検索して頂き、樹種だけではなく木材をどのようなデザインで利用することが出来るかなどもご覧いただける様になっております。
どうぞよろしくお願い致します。