先日、無垢フローリングショールームゆらぎで面談中に素朴な疑問を頂きました。
質問:
輸入材を使用することは、森林破壊に協力していることになるんですよぇ?
ガガーーーン(T_T)
なるほどそういう風に思われても現代流れている情報からすると仕方がないですよね。
確かに世界各国で森林破壊が行われているという情報が多く聞かれます。
日本ももちろん森林破壊に少なからず関与していることでしょう。
過度に伐採せずに植林の計画をたてる事で木は成長過程において
光合成により二酸化炭素を吸収し、酸素を放出します。
「私たちは木を植えています!」そんな声があちらこちらから聞こえだしましたが、
当り前ですが木を植えるには植える土地と土が必要です。
ある著名な生態学者が研究した結果、森林破壊の54%は焼畑農業によるもので、
22%がパーム油のプランテーションの拡大、
19%が「過度」の伐採、5%が放牧地だそうです。
CO2が数字でお金になると知った人間の中には恐ろしい方向へ進む人もいるでしょう。
私たちの周りで木が使われているところは何処なのか考えてみましょう。
ぱっと思い出すのは…
多分、住宅部材としての木材が一番に思い浮かぶのではないでしょうか。
本当にそうなのでしょうか?
気がつかないだけだと思いますが、私の身近にある木は「紙」です。
パルプから作られる紙は相当な木材量に匹敵します。
だからと言って紙を使わないわけもいけないし、パルプにしかできない小さな木も
もちろんありますし、材木を製材した後の屑もパルプ行きです。
パルプと木材ならどちらが多く木を使っていると思います?
木材は、炭素(C)もストックしています。
計画して伐採・植林する事は、自然環境負荷も和らげることにないます。
さて、森林伐採の要因とは???
続きは後日にしようと思います。
素朴な疑問をいただきまして

前田 英樹
木材コンシェルジュ
執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)
前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。
また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。
FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。
株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/