「剣と禅」 大森曹玄 春秋社

剣と禅 大森曹玄 春秋社

 

 

わたくしは、日々世の中に役に立つ剣道を心掛けております。
もちろん学生や後輩にもこの事はきちんと伝えなければいけない。
剣道は、スポーツの一種で竹刀を使っての運動が「剣道」だと思われているようです。
それだけでは、まさに技芸の何ものでもなく、
わざわざGHQが戦後すぐに剣道を禁止することもなかったでしょう。
この本は、1973年私が生まれた年に初版されているが、
そんな時代から現代剣道のあり方についてはかなり危惧されているようだ。
この著書の中には、剣道とは
「斬り、打つ、突く、押ゆる時にあらずして、去って酬酢の中にあり」
と記されている。ただの竹刀振りでは無いということです。
また、「武士道とは死ぬことと見つけたり」で知られる「葉隠」も未だに誤解が解けていない。
この言葉だけを取り出すと、“早く死んでしまえ”と勘違いしてもおかしくない。
「葉隠」では、その後が重要だと書かれている。
「毎朝、毎夕、改めては死ぬ死ぬと、常住死身に成っているときは、
武道に自由を得、一生落ち度なく、家職を仕果たすべきなり。」
剣道は、竹刀振りと同様またはそれ以上に、
学ぶべきことがたくさんある事を再認識した本でした。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

2件のコメント

  1. 「葉隠」は私も繰り返し読んでいます。
    その中に「唯今がその時、その時が唯今なり」という言葉がありますが、実践は難しいものですね。

  2. あおしんさま
    コメントありがとうございます。
    そうですよね。本当に難しいことです。
    「刹那」という言葉もそんな考えから出てきたんでしょうかね?
    うれしいコメントありがとうございます。

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