木材は貴重な資源です

無垢フローリングは、注文すれば直ぐにあるものではございません。
十分、納期を検討してご採用いただきますようお願い致します。
中には半年以上待って頂く商品もございます。
先行予約がいっぱいと言うことです。どうしてなのでしょう…
何十年もそのフローリングの上で生活していくのですから、
お施主様や設計の方は慎重に選ばれます。
お施主様や設計士は、他では滅多に手に入らない貴重な杢や色合いが
気に入ったのかもしれません。
日本では「木」は色々な場面で文化として受け継がれてきています。
床の間の床柱や大黒柱も大切にされている日本の文化です。
既製品ばかりを扱う施工店はいつでも在庫が有ると考えがちです。
また、言えば安くしてくれるだろうと安易に考える方も大勢います。
何故か「金出すのはうちだ!何とかしろ!」 …それはお施主様でしょ(-_-;)
木材は、その様な金品の話では無いということを理解してくれない。
希少な特別な物を扱うという意識が無いに等しいようだ。
マグロで言う「赤味」「大トロ」以上の差があるのだが、
分からない人にいくら言っても無駄である。
家造りには、お施主さま以上に真剣になれる人はいないと言える。
いくら大金を出して買って頂いても木を粗末に扱う方の施工は無理です。
無垢フローリングは、フローリングになる前はただの「木」です。
「木」は、無垢フローリングになる為にそこに何百年も生えていたわけではありません。
人間がたまたま素直に良く育った「木」を見つけて伐採して材木にします。
そのわざわざ人間に伐られた自然素材の「木」を大切にして頂きたいのです。
自然素材は、多少の納期が掛かっても待たなくてはいけないのです。
工場でバタバタ作られる工業製品とは全く違います。
20年前後で使えなくなる物と、手入れをしながらも50年以上使える物と
同じ様に考えてはいけません。
20年位で“長年”なんて思っていてはいけない時代に入っています。
これからは長期優良住宅へとシフトしていきます。
その一瞬よりも長年住める住宅、長年使える部材へとお施主さんの考えも変わります。
これからますます木材への関心が高まります。
しっかりと勉強して一般の方に木材の良さを伝えて行こうと思います。
林野庁も「木育」を推進してくれています。
木材を扱う大工さん、材木屋、設計士さんはこれからもっと求められる人材になります。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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