株式会社レクストよりALL無垢材のスピーカー【SH-SP7】が発表されました。
私も知らなかったのですが、スピーカーボックスのほとんどが
MDF※1やパーティクルボード※2で作られているんですね。
これらの上に薄い木目のシートが貼ってあるんですね。
まさに「なんちゃって天然木」です。
【SH-SP7】を視聴しましたが非常にまろやかな音を奏でていました。
大音量よりもやさしくそっと聞かせるスピーカーです。
楽器と重ねて考えてみると、MDFやパーティクルボードで作られた物なんて知らないし、
本物の無垢材との歴史を考えても道理がいきます。
では何故無垢材のスピーカーが稀少なのか?
それは無垢材は狂いが生じるからです。
エア漏れと言う現象を引き起こすそうです。
そこで採用されたのがクラシカルバーチです。
特殊な乾燥技術によって非常に寸法安定性が高い無垢材になっています。
また、絶乾状態に近い為にスカスカなのにそれなりに硬度があります。
これはスピーカーにとっても有利に働くそうですよ。
気になる方はレクストさんまで視聴に行って見て下さい。
※1MDF
木材を繊維状にほぐして成形熱圧し板にした製品のことを繊維板(ファイバーボード)と呼び、
硬質繊維板(ハードボード)、軟質繊維板(インシュレーションボード)などがあるが
MDF ( Medium Density Fiberboard メヂュアム・デンスティ・ファイバーボード)は
中質繊維板のこと。
アメリカで生産されたのが始まりで家具用にもっとも多く使われているが、
住宅の玄関・居間といったところの建築内装壁、また、収納ユニット・下駄箱などの
基材として使用されている。
素板のまま使用されることが少ないのでMDF が使われていることに気づかないことが多い。
国内の合板メーカーも生産しているが、エンジニアリングウッド( 工業化木材)として
需要が高まり、最近は一定の輸入量が確保されている。
※2パーティクル・ボード
パーティクル・ボード(particle board )は戦後、ヨーロッパにおいて
戦争中の森林乱伐により枯渇した木材資源を補うために、森林育成の際に生じた
間伐材や林地残材を利用し、復興資材として開発した板材料・削片板。
木材を細かく切りきざみ、小片とし、よく乾かしてからユリア樹脂などの接着剤を
スプレーなどで添加し、一定の面積と厚さに熱圧成形してつくる。
木材の節、腐れ、狂い、そりなどの欠陥を除くこと、また小径木、林地残材、工場廃材などの
低価値の原料から大面積の板材をつくることができるのが特徴。
建築の壁下地材、床下地材、屋根下地材(野地板)、家具、弱電機用などに使われる。
日本でも昭和28 年頃から生産を開始したが、安い合板が大量にあったため
欧米ほど発展を見なかった。
しかし合板の熱帯材原料不足を背景に、合板の代替需要として、
このところMDF (中質繊維板)などとともに再びクローズアップされた。