快適な内装なのに住まい手は不機嫌に・・・日経BPより

快適な内装なのに住まい手は不機嫌に・・・日経BPより
30歳代半ばのAさんから、Bさんの工務店にリフォームの依頼があった。
築30年ほどの木造住宅を内装、設備ともに
全面的に入れ替える大がかりな工事だった。

内装材は予算上の制約から、当初はすべてビニルクロスにする予定だった。
しかしBさんは、「少しでも性能の良い材料を使いたい」と意気込んで、
着工前の打ち合わせのときに左官材を提案した。
「自然素材を原料としていて、脱臭や調湿などの性能も高い」と力説。
2階の寝室だけその左官材で内装を仕上げることになった。

リフォーム後、AさんはBさんに「寝室は空気がきれいで快適だ」と
感想を伝えてきたが、不機嫌そうだった。
さらに、「こんなにいい内装材は、子供室やリビングにも使いたかった。
なぜ事前にもっとしっかり良さを説明してくれなかったのか」とクレームをつけた。

寝室の空気を良く感じる分だけ、クロス張りの部屋の空気が気になり、
居心地が悪いという。

 

そうなんだよなぁ
お施主さまは勝手だよ…
と思うのか、
お施主様が快適に過せる様な提案の不足が招いた結果だと思うか。
難しいかもしれないですが、
価格よりもお施主様が快適・安全に過せる住空間を
先ずは提案したいものですね。
メリット、デメリットはきちんと伝えなければいけません。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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