桧間伐材の割り箸

出張時に昼食を食べに立ち寄ったお店にて…
良い香りの割り箸でした。
間伐材を利用した割り箸は、杉材が多く見受けられます。
桧材で作られているので「ほほぉちょっぴり贅沢(^^♪」な気分にさせてくれました。
一般的には桧の方が杉より高価だと思われています。
ところが…
桧間伐材の割り箸

 

 

 

桧間伐材の割り箸

 

 

 

 

 

 

ところが使い方によってまちまちです。
この後、山主さんと製材所の皆様と面談した中で教えてもらいました。
国産間伐材の割り箸では「桧」より「杉」の方が高価だそうです。
割り箸を製造している産地はほとんどが杉の名産地です。
奈良県の吉野なんかです。
たくさん杉の良材を産出していた時代には良材のヘタ(耳)もたくさん取れました。
それがあまり杉を使わなくなったために良材のヘタが手に入らなくなったそうです。
私が製材所を訪れた時も吉野の方がわざわざ杉のヘタを探しに来られていました。
桧も同じような事が言えるのだそうです。
やはり良材のヘタはなかなか無いのだそうです。
割り箸は柾目部分で作った品物が使い勝手や見た目も良いとされています。
桧と杉では加工や使い勝手、見た目も杉のほうが勝り人気が高いのだそうです。
そんなこんなで割り箸に当たっては杉のほうが高価なんだそうです。
いろんな適材適所があるものです。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

1件のコメント

  1. なるほどそういう事で割り箸は杉の方が人気があり高価なんですね。
    うちの山の杉、桧でも活用できないものか・・。
    プリン昨日で完食しました。
    今度は熟成したものも試してみたいですね。

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