針葉樹は軟らかい?

針葉樹は軟らかい?
針葉樹の見分け方は簡単に言えばとんがった葉っぱが付いている樹です。
杉や桧が代表格です。
針葉樹は一般的に軟らかいとされています。
軟らかさも人によってまちまちなので必ず触って確認したいものです。
桐と杉・杉と唐松 など比べる基準の樹種によっても違いが出てきます。
そもそも上手く軟らかさを伝える事ができない方もたくさんおられます。
「杉は軟らかくて暖かく、足腰にも負担が掛かりにくい。」
このような事はよく聞きます。
確かに杉材は空気をたくさん含んでいるので合板フロアーに比べて軟らかくて暖かく感じる。
1)杉材でもウレタン塗装を施したフローリングは同じような事がいえるのでしょうか?
2)表面硬度が低いからと言って足腰に負担が掛からないと言えるのでしょうか?
1)杉材は表面の凹凸部に空気をたくさん含むことで足と床材の間に空気の層を作ります。
直接、杉材に触れる肌の接点が少ないので温まりやすくなっています。
しかし、ウレタン塗装で凹凸を無くして平滑に仕上げた表面には空気層はできません。
合板フロアーと同じ様に「ペタッ」「ヒヤッ」とします。
一概には、無垢は暖かいとは言えません。
2)無垢フローリングにおいては床下地の硬さ・軟らかさも非常に関係深いです。
体育館の床と教室の床では同じような無垢フローリング使われていても少し違います。
もちろん体育館の床の方が表面硬度が高く丈夫に作られているのに
飛んでも跳ねたりしても怪我が起こりにくくなっています。
体育館の床下地にクッションが仕込まれている為に床全体が柔らかくなっています。
教室の床はコンクリートに直接フローリングを貼る工法が多い為に硬く仕上がります。
クッション性があまり無いと言えます。表面硬度とは別です。
対傷、対凹みに関して言うならば表面硬度は非常に重要になるでしょう。

自分が感じている床の硬さや柔らかさは表面硬度の事なのか?
はたまた床全体のことを気にしているのか?
もう一度、自分の足腰で感じ取ってみましょう。


なんか出てきました(@_@)
椎茸栽培
椎茸栽培
これが大きくなんのかな(・・?

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)