無垢フローリングは高いのか?

よくお施主様から「無垢フローリングは高価ですよね。」とお問い合わせをいただきます。
確かに無垢フローリングは高価だから…と言われる業者さんも居られます。
その場合のほとんどが
「合板フロアーに比べて施工に時間が掛かり面倒だ」
「反りや曲がりなどの後々クレームになるのが怖い」
「そもそも無垢フローリングを施工したことが無い」
などなど高価だからと言う理由では無い理由を付けてお施主さんを
無垢フローリングから遠ざける方もおられます。
特に施工に詳しくない住宅販売のみの営業マンはこの傾向があります。
クレーム無く、素早く売り抜けるのがお仕事なので普通なのかもしれません。
しかし、実際のところはどうなのでしょうか?

木魂-kodama-でご案内させていただいている
無垢フローリングだけをとっても約300種類あります。
1㎡あたりの単価はだいたい3,000円/㎡~30,000円/㎡まででご案内しています。
そもそも合板フロアーと同じ土俵に無垢フローリングを乗せて比較するのもどうかな?
と思うのですが価格を比較してみます。

某大手住宅資材メーカーのカタログによると…
合板フロアーの定価は1㎡あたり6,000円/㎡~15000円/㎡といったところでしょうか。
これに当たり前のように割引がされ実売価格は
1㎡あたり3,000円/㎡~10000円/㎡となる筈です。
1㎡あたり3,000円/㎡~30,000円/㎡ と
1㎡あたり3,000円/㎡~10,000円/㎡ です。

どうでしょう?
無垢フローリングはそんなに高価だと思われますか?
もちろん合板フロアーだって30,000円/㎡以上の物は存在しますし、
無垢フローリングの3,000円/㎡以下の物も存在します。
たくさんのお施主様が無垢フローリングショールーム「ゆらぎ」にお越しいただいて
ご自分の予算にあった無垢フローリングを発見していただいております。

無垢フローリングはこれだけではありません。
住宅造りではどんな商品が長持ちするのか?ランニングコストも見逃せません。
なるべく短期間でやり直さなければいけない(リフォーム)箇所は少なくしなければなりません。
キッチンやお風呂などの水廻り機器は傷みが早くやり直す事も多いでしょう。

床材はどうでしょうか…
合板フロアーの表面塗装は剥げるとどんどん広がって
見るも無残な状況になっていくのは想像がつきます。
あるメーカー商品では「掃除のやりすぎで塗装が剥げたんですよ」なんてのを
聞いたことも有ります。
そんな事って有りなんですかね^^;

無垢フローリングは何十年も対応年数は有りますし、
汚れが気になるようでしたら研磨して綺麗にするという方法あります。
リフォーム時に床を張り替えるには大工手間やゴミの問題も出てきます。
森林伐採して木を使うことを敬遠される方もおられますが、
それは合板フロアーも同じことですし、
Co2の排出量は加工工程が多い合板の方が多いかもしれません。
今その一瞬を取るのか
はたまた長い目で見るのか…
お施主様だとどうですかね?
住宅販売の営業マンだったらどうでしょう?
それぞれの価値観が有り、それぞれの商品があるので一概にどちらが良い
という様には行きませんが
これからは長い間使える物の方が全般的によさそうな気がします。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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