コウヤマキ(高野槙)は、日本固有の常緑針葉樹で、皇室に深く結びついてきた樹木です。特に2006年に秋篠宮家の悠仁親王のお印に選定されたことで注目を浴びました。
コウヤマキとは?
学名は Sciadopitys verticillata、コウヤマキ科・コウヤマキ属の一属一種。高野山を中心に本州・四国・九州に分布し、樹高30m以上になる大型針葉樹です
皇室でのお印としての意味
皇族が身の回り品に用いる「お印(しるし)」には植物がよく図案化されます。2006年の悠仁親王ご誕生時に“まっすぐに大きく育ってほしい”という願いを込め高野槇が選ばれました 。
歴史的・文化的背景
- 古代から水に強い材質として、桶・棺・橋梁などに利用された。
- 高野山の仏教文化とも結びつき、弘法大師ゆかりの仏花としても知られる。
- 百済武寧王の木棺に用いられるなど、考古学的価値も高い。
現在の動向
2025年6月現在、各地の皇室イベントでコウヤマキが植樹される場面もあり、皇室と国民のつながりを象徴しています。
まとめ:皇室とコウヤマキの強い絆
コウヤマキはその美しさと象徴性により、皇室にとって特別な存在です。悠仁親王のお印から始まり、現在も皇室行事で大切にされています。
よくある質問(FAQ)
Q1: コウヤマキとは何ですか?
コウヤマキ(高野槙)は学名Sciadopitys verticillata、一属一種の日本固有針葉樹で、高野山を中心に分布します。
Q2: なぜ皇室のお印に選ばれたのですか?
悠仁親王のお印に選ばれた理由は、「まっすぐに大きく育ってほしい」との祈りが込められたためです。
Q3: コウヤマキはどこで見られますか?
主に和歌山・高野山、奈良・大台ヶ原、福島以南の山林などで自然群落が見られます。
Q4: 古代からどのように使われてきたのですか?
耐水性に優れた材質から、木棺・桶・橋などに利用され、百済武寧王の棺にも使われていたことが発掘調査で判明しています。
Q5: 皇室イベントでどのように扱われていますか?
2025年の「みどりの愛護のつどい」などで植樹に使われ、悠仁親王のお印としての象徴性が語られています。
悠仁(ひさひと)親王の「お印」に決ったことで高野槙(コウヤマキ)がにわかに注目を浴びているようですよ。
材木屋としては高野槙は名前くらいは聞いたことはありますが、そもそも「お印」(“おしるし”って読むそうです)とは何ぞや…?
皇族の方々が自分の名前のかわりに身の回りの品々につける印章のこと。
だそうです。
植物をお印にされることが多いとか。
皇族の方々の「お印」には…
天皇陛下
お名前 明仁(あきひと)
ご称号 継宮(つぐのみや)
お印 榮(えい)
皇后陛下
お名前 美智子(みちこ)
お印 白樺(しらかば)
皇太子殿下
お名前 徳仁(なるひと)
ご称号 浩宮(ひろのみや)
お印 梓(あずさ)
皇太子妃殿下
お名前 雅子(まさこ)
お印 ハマナス
皇太子同妃両殿下お子様
愛子(あいこ)内親王殿下
ご称号 敬宮(としのみや)
お印 ゴヨウツツジ
秋篠宮文仁親王殿下
お名前 文仁(ふみひと)
宮号 秋篠宮(あきしののみや)
ご称号 礼宮(あやのみや)
お印 栂(つが)
秋篠宮仁親王妃紀子殿下
お名前 紀子(きこ)
お印 檜扇菖蒲(ひおうぎあやめ)
秋篠宮文仁親王殿下お子様
眞子(まこ)内親王殿下
お印 木香茨(もっこうばら)
佳子(かこ)内親王殿下
お印 ゆうな
宮内庁HPより
天皇陛下の「お印」は文字のようです。
それぞれの「お印」にはたくさんの思いが込められて選ばれているんですね。
ちなみに高野槙羽目板は見た事があります。
非常に独特な香りがする木材です。
節に特徴がある白い木肌です。原木も非常にゴツゴツしていて特徴のある木です。
以前、とても白いのでお客様にホワイトウッドですか?と言われた時には少々ショックを受けました(T_T)
以前は湿気に強く湯船などにも使用されてきました。