宮崎県の飫肥杉

宮崎県木材利用技術センターです。
ここは杉材の利用促進につながるような研究実験が行われている施設です。
とても面白かったですよ。
これってなんだか解ります?
集成丸筋かい

 

 

これは1本の杉の集成材を四角に加工したものです。
さてさて、何に使われるのでしょう?
杉集成丸筋かい

 

 

実は筋交いなんですよ。
通常、筋交いは柱間に斜めに突っ張りとして入れます。
この集成材の四角い筋交にすることによって窓の開口を大きくしたりできるんですよ。
今はまだ実験段階でこの工法は国からお墨付きが出ていないそうです。
多分、認可がおりるころにはどこぞのハウスメーカーと組んでおりる事でしょう。
なかなか一般には出回らないような気がします。
次に杉の集成材の大断面です。
実際に金物との組み合わせで梁や桁に使われています。
近くで見てみると本当に大きかったです(@_@)
杉集成大断面

 

 

 

杉集成大断面

 

 

 

 

こちらの施設の天井も変わっていました。
少し天井が垂れているのがわかりますか?
緩くカーブしています。
これはこれで想定内なんですって。
知らなかったらクレームですかね^^;
施設の天井

 

 

 

 

施設の天井

 

 

 

この天井の梁に使われているのがこの下の画像の集成材なんです。
中はすっからかんです。
こんなんで持つんですね。
恐るべし飫肥杉集成材の粘り!
天井材の断面

 

 

宮崎県木材利用技術センターは杉材についての勉強にもってこいの施設です。
次回はもっと時間をとって行ってみたいと思います。

 

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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