木表と木裏の違い

木表(きおもて)と木裏(きうら)の違い

「御社のフローリング材は、
木裏と木表は分けられていないのですか?」
とのご質問を頂きました。

ここで言う“御社のフローリング”とは、メイプルとブナでした。
分けられていない旨をお伝えすると、大工さんは
「木裏は弱かったり剥がれ易かったりするので
フローリング材には不向きだ」
と言われたそうです。

針葉樹系の松や桧で
木裏木表を気になさる様なお話は聞いた事はありますが、
広葉樹系でそれも散孔材で言われた事は
初めてだったので少し気になります。

散孔材とは、木が持つ導管の一種です。
道管は、円筒形をした細胞で、水分が上昇する通路となります。
道管が無い単純な構造をもつ針葉樹に比べると、
広葉樹は複雑に道管が配列し、
環孔材、散孔材、放射孔材などに分類されます。

○散孔材 (さんこうざい)
道管の分布が無差別に散在している材。
木目ははっきりしないが均質である。
ブナ、ホオ、サクラ、カツラ、シナなどに見られます。

○環孔材 (かんこうざい)
道管の分布が、年輪に沿って環状に配列しているもの。
木目がはっきり表れる。
ケヤキ、ナラ、キリ、セン、チークなどに見られます。

○放射孔材 (ほうしゃこうざい) radial porous wood
道管の分布が、樹心を中心に放射状(半径方向)に配列しているもの。
カシなどに見られます。

散孔材の木裏の剥離については100%大丈夫とは言えませんが、
未だに見たことも聞いたこともありません。
針葉樹の木裏の剥離でさえなかなか
お目にかかれるものではないと思います。
広葉樹フローリングのほとんどの場合は、
木裏木表混合で製品化していると思います。
当社での木裏木表選別の商品化は今のところ不可能です。
木裏木表選別の優位性も含めて考えてみたいと思います。
広葉樹で散孔材で木裏木表を木にせずと言うことは、
当り前と思っていましたが、現場からの声なので検討してみたいと思います。
もちろん必要なのであれば商品化も考えてみます。

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