無垢フローリングって変色しますよね?

最近、お電話でたまたま3回も同じ質問が寄せられたのでご紹介させていただきます。
「パイン材って焼けて変色しますよね。どれくらい変色するんですか?」
「軟らかくて凹みや傷が付くからお勧めできないって言われるんですけど…」

この質問セットが3回も続きました。ビックリしました。
陽の当たり方や家具の配置、メンテナンスの度合いによって変わってきますので
一概には“こうなる!”とは言えないと思います。
ただ、確実に日焼けによる変色は起こります。
大体こんな感じです。

ノルディックパインフローリングの施工直後です。
ノルディックパイン

 

 

 

ノルディックパインフローリングの施工4年後です。
ノルディックパイン

 

 

 

こんな感じで陽に焼けて黄色味が帯びてきます。
もちろんたくさん傷や凹みはできるし艶も出てきます。
ちなみにカントリー調を求めて来られる方の
ほとんどはパイン材を指定されます。

全てとは言えませんが、
ヨーロッパでは変色や艶を嫌がられる方も相当居られるそうです。
もともと土足で生活するので艶は出難いはずですが、
LYEと言われる灰汁から取った成分を
フローリング表面に塗布し、白っぽく仕上げるそうです。
そうする事で、艶や黄変色は抑えることができ、
白っぽいフローリングのままで使えるそうです。
その方がいつまでも新品ぽいと言う訳です。考え方も様々です。
カントリー調も色々ですね。

凹みについては付けば付くほど気にならなくなります。
生活し始めた当初はフローリング面が平滑なために傷や凹みは目立ちます。
ただ、普通に生活していくうちにフローリングの表面は体重などで押さえつけられ、
だんだんと表面の密度が詰まりあまり傷も凹みも目立たなくなって行きます。
つまり凹む事で滑らかな表面になっていき、更には表面硬度も上がっていくのです。
まぁ大阪名物の「バッテラ」みたいなもんです。私は大好きです!
木枠の中に入れられた酢飯と鯖と昆布は、押さえられた力を分散する事ができずに
そのまま具に圧力がかかり「バッテラ」に変身するという訳です。
そうする事で「バッテラ」は硬く締まった状態で頂けるのです。

こんな感じで、フローリングも押さえられても力を分散する場所が無いのです。
そうすると自分の身を圧縮するしかなくなります。
それも上からの圧力なので表面だけが硬くなります。
どれだけ人間の力で押さえつけても無垢フローリング
ぺっしゃんこにはなりませんのでご安心ください。
でもやっぱり私が気になるのは、
傷や凹みよりもどんな住環境で生活するかになります。
いくら傷や凹みが付き難くても目立たなくても、
なるべくなら合板フロアーの上では生活したくはないですね。

JASも日に日に基準が変わるし…
歴史に裏付けられた物の方が良いような気がします。