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愛知県I市にある木材加工専門工場です。
こちらには日本に今のところ1台しかない木材乾燥機が備え付けてあります。
この工場の乾燥機+技術を使うと割れなくて非常に形状が安定した乾燥木材を作ることができます。昨今の在来・軸組工法において柱や横架材を現し(見えるように)にする場合集成材(多数の板材・角材を接着剤で接合して作った木材)を使用する事が多くなってきています。これは今まで無垢木材に割れが多くて格好が悪いと言われる事が一因だとも言われてきました。
今までは木材は割れるのが当たり前です。
天然乾燥(天日乾し)にしても人口乾燥(KD材)にしても割れが入っていました。
柱に関しましては割れが入る前に1面に背割りと言われる割れを人工的に作りその他の3面を割れにくくするというような方法がとられてきたくらいです。
それくらい割れるのが当たり前とされてきました。
ところがこちらの乾燥機+技術を使うと割れる事がありません。
今日、見せていただいた例を挙げるとヒノキの柱で4mx15cmの角材が割れることなく乾燥材に仕上がっています。
この事は少し材木に詳しい人が聞くと“それはない”と口を揃えて言われるほどだと思います。現物を見るまでは僕もそうでした。
この様に割れない・形状も安定している乾燥材は床暖房対応無垢フローリングにはもってこいの商材だと思いました。
現在流通している床暖房対応無垢フローリングはほとんどがウレタン塗装品です。
無垢材をウレタン塗装でガチガチに固めることによって自然と伸び縮みしようとする無垢材を押さえつけているだけなのです。ウレタン塗装はせっかくの無垢フローリング表面に膜を作り無垢らしい光沢や肌触りを台無しにしてしまっています。
今のところ乾燥材を作る際に乾燥機も技術も無いような工場で作ろうとするのならば他に方法が無かったのです。
いやはや素晴しい乾燥機が開発された物ですね。
凄い木材乾燥機があるものですね
投稿日:2005年09月14日
前田 英樹
木材コンシェルジュ
執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)
前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。
また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。
FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。
株式会社五感 公式サイト: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/