良い音がする床

剣道場の床が語られる際に弾力性や足触りはもちろんですが、
踏み込み時の音についても拘られる方もいらっしゃいます。
踏み込んだときに”どーーーん!”と良い音が鳴る床が欲しい。
このことは、ずいぶん昔から言われてきたようです。
”どーーーん!”とよい音が出る工法として2つ聞いたことがあります。
ひとつの工夫としては、能舞台からヒントを得たといわれている
床下に甕を入れて甕で踏み込み時の音を反響させる方法です。
現在でも少し古い道場の床下を覗いてみると甕が見えていたりします。
剣道場-武徳殿-改修-工事1
確かに効果はあるかとは思いますが、
甕を設置する高さや角度が微妙に難しそうな気がします。

もう一つは、「鳴き龍・フラッターエコー」を使う方法です。
鳴き龍は、適度な反響音を残す方法です。
トンネルなどで音が反響するアレですね。
実は、これも昔は道場によく見られた現象だと思われます。
昔の道場は、壁が腰高にあって腰下に小さな窓、腰上に大きな窓が
設置されているような道場が多かったそうです。
または、建具があっても稽古時には壊れる可能性があるので
取り外して稽古していたようです。
まぁ季節にもよるんでしょうけど。。。
新旧の木材
埼玉県秩父市明信館3
極端なイメージをしていただくと、
天井と壁が有って壁はほとんど無いといった状況です。
そうすると天井と床面で音が↑↓に反響して変わった残響となります。
これが「鳴き龍」の正体だといわれています。
踏み込み時の音以外も多少なりとも反響するので
ひょっとすると耳障りになる可能性もありますね。

現在では、どちらかと騒音や剣士の耳に優しいように
なるべく吸音しようという方向になっているようです。
音楽室などは、反響しにくいように壁や天井が変わった方向に
設置されていることが多いですよね。
剣道場にどちらが適しているのかは今のところ分かりませんが
出そうと思うと出せるのが「鳴き龍」です。
「鳴き龍・フラッターエコー」は、結構身近に体験できます。
実は、私も昨日つくば市のとあるレストランのお庭で体験してきました。

それは、東屋です。公園とかにある大きな傘みたいなアレですね。
屋根があって四方に柱が立っていてベンチが置いて有るようなやつです。
その中心付近で”ドンドンッ”って踏み込んでみると変わった残響となります。
調子に乗ると足が痛くなるので注意しましょう。。。
機会があればほどほどに試してみてはいかがでしょうか。

あっ
ここまでやらなくてもそこそこ良い音が出る床は作成可能です。
今回は、あくまでも「残響増幅装置」として考えた場合のお話でした。

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