ひねくれものです。
見た目はかなりひねくれていますけど、かなり良い仕事をします。
こいつの名前は『手違い鎹(カスガイ)・手違い釘』と言います。
コイツがひねくれているにも深い訳があります。
そうです深いわけがあってひねくれているのです。
こんな感じで木材の連結に使用されていました。
本実加工やビス止めなど、電動工具が発達するまでは主流の連結方式でした。
剣道場の床の連結にも良く使われていました。
京都武徳殿、野間道場、春風館道場、秩父明信館など名だたる道場に使われてきました。
もちろんその時代の釘は鍛造でもっと太くてしっかりした物が使われていました。
ひねくれていますが仕上がりの美しさとしては今でも一級品と言えるのではないでしょうか。
本実(凹凸)は使いませんしダボ穴もあきません。
現在は、ビスを使用することが多いですが、
この工法で施工されている道場はぜひリフォーム時にも
これと同じ工法で再施工していただきたいものです。