今日は、化粧品会社の開発者の方が当社においでいただきました。
材木屋さんや剣士に話してもなかなか伝わらないことが
すんなりと受け入れていただいた事に非常にびっくりしました。
剣道場の床材に関してのお話なんですが、
何故？化粧品会社の人が剣道場の床材なんてことで・・・
と思われるかもしれませんが、
今やＦＪＩＦＩＬＭさんなんかも化粧品を販売している時代ですので
どんな企業が何を開発販売してもおかしくありませんね。
主には剣道場の滑りに関してなんですが
一般的には、『滑り』に関しては
「摩擦係数」や「滑り試験」などを数値化して表す事が多いのですが
このお客様と私は剣道場床のすべりに関しては
これが問題ではないと言う点で同意見でした。
単純に摩擦係数が高ければ滑らないと思われがちですが、
剣道場床においてこれは当てはまらないかもしれません。
某化粧品メーカーさん？でも宣伝しているように
どれだけにぐいぐいお肌浸透させることができるか否かが
美容液の勝負どころです。
その技術を化粧品メーカーさんは持ち合わせておられます。
人の肌も木の肌も細胞なので良く似ているそうです。
化粧品の世界では「ピタッと」「スベスベ」「しっとり」
「うるおい」などと言った感覚的ものは数値化されていないそうです。
しかし、そこをとても求められる業界なのだそうです。
実は、剣道場床も同じようなことが求められています。
人の足の感覚はするどいもので「ピタッと」「スベスベ」
「しっとり」「うるおい」などが求められます。
よく、私たちの剣道場をまねて「同じ杉材」を使ったと
言われる事がありますがそれはたまたま樹種が同じであるという事だけで
製材方法から乾燥方法、加工方法まで絶対にまねできる物ではありません。
つまり私たちと同じような剣道場床の感覚は出し難いという事です。
逆に他社の製品を当社が真似する事も不可能です。
集成材や過乾燥の無垢材を使用された場合は、
滑りやすいので年に１回くらい剣道場専用オイルの塗布をお勧めします。
何でもかんでもオイルを塗ればよくなるといったものではないようです。
中には、オイルフィニッシュと謳いながらも
中身は「オイルじゃなくてウレタンじゃね？」ってものも見かけられます。
後々、メンテナンスにお金が掛かるので
１番最初によくよくオイルの種類も検討しましょう。
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