無垢フローリングを検討される際に重要な項目の1つで“表面塗装”についてということがございます。
無垢フローリングの表面塗装は大きく分けて「ウレタン塗装」などの石油を原料とした造膜系の塗装と、自然系で含浸型の「オイル・ワックス塗装」がございます。使い勝手としてはそれぞれ目的に合わせてお選びいただければと思います。機能性の違いはそれぞれ塗料メーカーのホームページ等でご確認ください。
あまりHP等で紹介されていないところで重要な部分もあります。それは、ハウスダストによる人間への影響です。喘息、アトピー性皮膚炎などにも影響しているといわれています。なるべくハウスダストは避けたいところです。
そもそもハウスダストってどんな物かと言いますと大まかにはダニの死骸や排泄物です。
それによって住宅内の空気が汚れてるのです。ダニは、人間の居住空間にたくさん居すぎないほうが良いのです。
では、ダニは、どのように発生するのでしょう。
順を追って説明していきます。
①住宅に室内結露が発生。窓ガラスが結露すると次に壁・天井も湿気を帯びる。
②空気中のチリやホコリが湿気のある天井や壁のクロスにくっつきカビが発生する。
③カビを餌にするコナダニが発生する。
④コナダニを餌にするチリダニが発生する。
⑤コナダニやチリダニの排泄物や、食べ残しの死骸が空中に浮遊する。
⑥⑤+空気中のチリや誇りがハウスダストになる。
この様な感じで調湿効果の無い素材を床・壁・天井材の表面に使うと室内結露を起こしカビやダニが発生する。
逆に調湿効果があって、静電気が発生しにくい素材と言えば、床は無垢フローリング(ウレタン塗装はNG)、壁や天井は漆喰ですね。
無垢フローリングは、無塗装や自然オイル塗装の物だと調湿効果はあります。
石油由来のウレタン塗装やUV塗装を施すことで無垢材の呼吸を止めてしまい調湿効果が低くなります。
表面に静電気が発生してホコリやチリはくっつきやすくなります。合板フロアーと同じですね。
ウレタン塗装やUV塗装は、販売する業者にとっては無垢材の寸法安定性を高めてくれるのでありがたいのかもしれません。
しかし、ウレタン塗装を選ぶと実際に住むお施主様にとってはせっかくの無垢材の調湿効果が台無しになります。
お施主さまはそれぞれの塗装の特徴をよくよく理解したうえでお選びいただければと思います。
全500種類の無垢フローリング
商品データ集をダウンロード(click!)
人気blogランキングへエントリーしております。
今日も清きワンクリックをポチッとお願いします!