難しい注文ですね

設計図書の仕様書に記載されている内容で難しい物があったりします。
最近では、地産地消ブームにより木材も同じような風潮があります。
例えば・・・
フローリング 4000x210x30mm 上小または無節 赤み
神奈川県産  1,000㎡

1,200枚をなるべく早くに納品してください。
難しい注文です。
確かに地産地消にするとCO2の排出量は減り、環境にも良いかもしれません。
神奈川県産の杉材でとなると難しいですね。
確かに丹沢などには、杉材はたくさん植わっています。
余っている感があります。
しかし、手入れはと言うといかがな物でしょうか?
丹沢でも丁寧に手入れしている山もありますが、
そのほとんどは手入れされていません。

今頃からせっせと枝打ちしてもなかなか上小または無節は取れません。
地産地消で何もかもが済むのであればそれに越したことはないのですが、
全国に名を馳せるブランドにはなりません。
例えば、関鯖(せきさば)は、
豊予海峡は瀬戸内海と太平洋の境界に位置しており、
水温の変化が少なく餌となるプランクトンが豊富で、
潮流が速いため、この海域で生育するサバは肥育がよく身が締まっている。
と言われており水産品の高級ブランドとして知られている。
吉野杉は、厳しい環境下の人工林であり、
何十年も前から人の手により枝打ちなど丁寧に森林管理されてきました。
その為に木目が素直で節が少なく赤みの張った大きな木材が取れる為に
全国的な吉野杉ブランドとなったわけです。
これはそう簡単には真似できないことなのです。
節が枝の付け根に当る事すら分らない設計士もいるのでどうしようもないのですが、
手入れされていない人工林の丸太から
節の少ない材がそう簡単に取れる訳がないのです。
それなりの理由があって、それなりの特徴がある訳ですから
鯖は鯖、杉は杉と同じように考えられてもなかなか難しいのであります。
地産地消も良いとは思うのですが、地場の産業をより良い物に発展させて
世界に打って出るのも良いとは思います。
それがブランドに繋がるのではないでしょか。
地産地消は、決して間違いだとは言いませんが、
仕様書に仕様を記載される方には
もう少し木材について勉強していただければと思います。
せめて国産材としていてくれれば良いのに・・・
産地指定では、偽装の要因にもなりかねます。

 

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