高知県西部の四万十川上流や剣山の頂上近くに自生する天然の栂の木がある。
今では天然林の減少に伴い原木も少なくなり幻の樹木となったが、
まだ奥地には２００年～４００年生の地栂が自生する。
以前は、関西地方で「栂普請」と言って、地栂を使った住宅が非常に好まれた。
ちなみに私の実家の柱にも地栂が使われている。
地栂は年月と共に非常に艶が出て赤色になっていく。
艶や色の変化と共に木自体も非常に堅く締まって行くのを見て育った。
非常に歩留まりが悪くて、あまり寸法安定性が高い樹種ではないが、
その力強い緻密な木目と素晴しい艶には惚れ込む者が多い。
木材としてはあまり素直な樹種ではないが、
無垢フローリング材の原板は製材後、半年間以上天然乾燥を施す。
剣栂のせっかくの緻密な木目と
素晴しい艶を守る為に人工乾燥機は使用しない。
少々、寸法安定性が低くて暴れん坊ではあるが、
その素晴しい艶と緻密な木目は私が見てきた国産材の中でも
トップクラスであることは間違いない。
全５００種類の無垢フローリング
商品データ集をダウンロード(click!)
