針葉樹 ベイモミファー(マツ科)

Abies concolorは米国ではホワイトファーと呼ばれますが、そのほかにノーブルファー(A.procera)、グランドファー(A.grandis)、レッドファー(A.magnifica)などがあります。 なかでもノーブルファーは材質が優れているとされ、高く評価されています。それで他の樹種も、商業的にはノーブルファーとして取り扱われている可能性があります。

しかし、いずれにしても他樹種に比べ評価は低いので、安価だけが売り物のようです。
またヘムファーという呼び方で、ベイツガと一括して取り扱われることが多いのですが、その場合ベイモミの方が低く評価されることが多いようです。
ベイモミ類は、樹種によって異なりますが、アラスカから北米西海岸沿いにブリティッシュコロンビア州、ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州など 広い範囲に分布しています。

評価の高いノーブルファーはワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州の北部の、主に太平洋側に分布しています。
材は白色から淡黄褐色、淡黄色を帯びていて、心材と辺材の色の差はほとんどありません。

ベイツガと一緒に製材品が積み上げられているようなときには、ベイモミの方がより黄色みを帯びて見えるので、少し慣れれば簡単に区別できます。 匂いはほとんどなく、材はやや軽軟で気乾比重は樹種によって異なり、0.37 から0.50の範囲です。強度も耐朽性も高くありません。

用途は建築、建具、器具、箱、包装用材、サッシ、ドア用材、パルプ用材などです。

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