広葉樹(こうようじゅ)キハダ、ヒロハノキハダ、シコロ 黄(ミカン科)

北海道、本州、四国、九州に分布しています。さらに、中国、朝鮮半島、サハリンにもみられます。一般にキハダとして市場に出ているもめは、北海道産のキハダです。それほど蓄積の多い樹種ではありません。

木材
辺材と心材の色の差ははっきりとしています。前者は淡黄白色です。後者はやや緑色をおびた黄褐色ですが、長い時間空気に曝されていると褐色になっていきます。環孔材なので、年輪界ははっきりしています。道管が大きいので、肌目は粗くなっています。気乾比重は0.38-0.49(平均値)-0.57でやや軽軟な木材といえるでしょう。木材'の保存は低く、切削などの加工は容易ですが、仕上がり面はとくによいとはいえ ません。

用途
家具、指物、器具、単板、天然木化粧合板などがあります。 キハダは木材以外の用途で知っている人が多いのではないでしょうか。それは、樹皮が薬によく利用されることです。内樹皮は鮮やかな黄色で、胃腸薬とされ、ダラニスケあるいは百草などの名で家庭薬の成分とされています。その外いろいろの漢方薬の成分とされ内服薬ばかりでなく、外用にも使われます。 また、黄色の染料としても使われていました。

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